【映画】ホットロードのあらすじやネタバレ、そして実際に【映画】ホットロードを見た感想をご紹介していきます。
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【映画】ホットロードの概要と作品情報
(C)2014「ホットロード」製作委員会 (C)紡木たく/集英社
【公開日】
2014年8月
【監督】
三木孝浩
【主題歌】
OH MY LITTLE GIRL / 尾崎豊
【出演者】
能年玲奈、登坂広臣
【視聴可能な動画配信サービス】
U-NEXT、dTV、Hulu、TSUTAYA DISCAS
【映画】ホットロードのあらすじ
母親の奔放な恋愛体質に嫌気がさしている14歳の女の子。
家庭環境が複雑で居場所をなくし、自立して暮らしている地元の暴走族に属する有名な男の子。この二人の出会いと成長を描いた作品。
なにもかもに期待を失い、大人への嫌悪感から危ない道へあえて進んでいく女の子。それは母親へのあてつけの様だった。
しかしどんなに問題を起こしても母親は自分の保身しか考えない。
小言ばかりの母親に心底嫌気がさし、母親を捨てる覚悟をした主人公。
不良少年春山と出会い、自分だけでなく孤独な者の存在を知る。そして誰かを愛するといことを知る。
その中で危なっかしくも大人へ成長していく。
母親も人間であるということ。他社を許すこと。若さゆえとはいえ犯した罪に後悔し償っていくという自覚。青春の危なげさ、結果成長して戻ってくる。
そんな青春ストーリー。
【映画】ホットロードのネタバレと結末
不良少年と出会った主人公。危ない道へあえて進んでいく。
周りの大人へのあてつけか、自分のことがもうどうでも良いと感じてしまったからなのか。
不良少年たちが輝いて見えてしまった。同じ時間を過ごしていると自分も輝きの中にいるように感じた。
でも現実はそんな楽しい事ばかりではなかった。
不良たちの中には派閥が存在する。犯罪を平気で行うグループもいる。
そこまで自分は関わりたくないと思っていても自然と名前が知れ、関わらずにはいられなくなる。
夜道軽い言葉にのり知らぬ不良たちの車へ乗る。襲われそうになった所を危機一髪助けられ本当の恐怖を知る。
そんな中に身を置く恋人が心配で仕方ない。
でもそんなことを言ったら思い面倒くさい女と言われる。
急に大人の女になろうとしても現実は14歳。所詮子供である、親がいなければ自立など無理と現実を思い知る。
そんななか恐れていた事件がおきる。暴走族間の闘争により恋人の大けが。右足はマヒして動かなくなった。
命をかけてまで情熱を注いだ彼のすべてを失った姿。
それをみて感じたことは「彼と結婚してお母さんになりたい」というシンプルなもの。
この感情から彼らの成長がみてとれる。主人公の他者への許し、自分がしたことへの罪の意識
。この感情がこの物語の中で成長して得られた初めての感情であった。
母親との関係もぶつかりながらも親子に変わりない。
関係性がこれから良いほうへ変わっていく予兆を残す。
重症を負った恋人は汗を流しながらリハビリに努める。
そんな数か月前とは大違いの彼の姿。でも傍らには支える少女の姿がそこにあった。
【映画】ホットロードを実際に見た感想と評価
(C)2014「ホットロード」製作委員会 (C)紡木たく/集英社
主人公能年玲奈の大人への嫌悪感を表す演技がすごい。
どうしてこんな行動をとるのか、居場所をなくしたのか、不良たちが輝いてみえたのか・・・の描写がリアルです。
なんといっても尾崎豊の主題歌がぴったり。原作コミックを知っていたので主人公が能年玲奈だと知ってぴったりだと感じました。
予告などをみていて、あの冷めたような目や態度、どうでも良くなってしまったような行動をうまく表現していて、今までの役のイメージにない新境地を発揮するに至った作品だと思います。
どうしようもない母親役の木村佳乃さんもとても演技がすばらしかった。
見る人によっては「どうして思春期には道を踏み外すようなことをあえてするのか。後悔するのに」と思う人が多いかも知れません。
しかし、なぜ彼らがこういった道へ飛び込むのか、この映画が教えてくれるような気がします。
子供にみえて大人なのだ。大人になりたくて子供なのだ。
自分の存在価値や、家庭に当たり前にある居場所がないこと、そういった背景があってはじき出された仲間たちがたくさんいる夜の世界へ、新しい世界へ飛び込んでいくのだ。
そんな時周りの大人はどんな風に手を差し伸べれば良いのか、答えは映画の中には明確に語られるわけではないがなんとなく見えてくる。
そんな映画です。
同情せざるを得ない彼らの家庭環境、危なっかしい道へ飛び込み大人たちとの溝は深まるばかり。
でも成長してこれからうまく生きていくことが出来るのではないか、という希望を見せてエンドロールが流れる。
様々な不安、必要とされたい、いろんな感情の渦の中に見つけた愛するという事。
切なくぶきような彼らの成長物語にぴったり寄り添う、エンドロールに流れる尾崎豊のOHMYLITTLEGIRL。
音も古い感じを残し、昭和の時代のカルチャーを映し出したスクリーンにぴったりで、最後まで席を立たず見入ってしまいました。
まとめ
漫画の実写化はあまり期待していませんでしたが、当時の原作を知らない人には抵抗なく見れるし、ストーリーが良いのは当然だから外れはないです。
暴走族という文化に興味を持つかもしれない。
自分の通ってきた道を思い出し青春を懐かしむかもしれない。
色んな世代が楽しめる映画です。
能年玲奈さんと3代目登坂広臣さんの共演は注目です。
4年前の公開作品ですが、今でも心に残る作品の一つで、ぜひ皆さんに1度観ていただきたい作品です。