【恋は雨上がりのように】映画のあらすじネタバレと感想まとめ！クライマックスの結末はいかに

【公開日】
２018年5月

【監督】
永井聡

【主題歌】

鈴木瑛美子×亀田誠治『フロントメモリー』

【出演者】

• 小松菜奈
• 大泉洋
• 清野菜名
• 磯村勇斗
• 葉山奨之
• 松本穂香
• 山本舞香
• 濱田マリ
• 戸次重幸
• 吉田羊

【視聴可能な動画配信サービス】

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デートで図書館に行った2人。 そこで、陸上競技の写真集を手に取るあきらに、陸上への未練を感じ取る近藤。

そんなある日、近藤が風邪をひいてファミレスを休む。

ファミレスで接客をするあきらの目の前に、ライバル校の1年生エース倉田みずき（山本舞香）が現れる。

この倉田みずきもまた、かつてあきらと同じ怪我をし、そこから復活を果たした過去を持つのであった。

あきらはその夜、近藤のアパートへお見舞いに訪れる。

その日も雨が降っていた。

近藤の部屋を見渡し、執筆していた小説を目にするあきら。そこで改めて、自分の思いを近藤に告白する。

それと同時に雷鳴が轟き、停電になる。

暗い部屋で、近藤はあきらを抱きしめるのだった。

再び電気がついた時、近藤はあきらからさっと離れ、謝る。

『友達としてのハグ』と言う近藤。あきらの帰り際、タクシーの窓越しに『友達としてのお願い』をする。

それは、走るのが苦手な息子にコーチをしてほしいと言うものだった。

砂浜を楽しそうに走る息子とあきらの姿を見て、近藤は『もうバイトは入らなくていいから。』と、暗に陸上部への復帰を促すのであった。

そして、ケガをして以来、バイトに明け暮れ、関係も疎遠、あるいは険悪になっていた喜矢武（清野菜名）から、倉田みずきがあきらの持つ大会記録とタイ記録を出したことを聞かされ、陸上部への復帰に向けたリハビリを決意する。

時は流れ、陸上部で練習をするあきらの目の前に近藤が再び現れる。

それは、本社に呼ばれ、『出世の知らせかもしれない』という喜びの報告だった。

そこで、あきらは再び、2人の関係性を確かめる『店長、私たち友達ですよね。』何も言わず、頷く近藤。

涙を浮かべながらあきらは近藤にメールアドレスを聞く。

『友達なら、メールくらいすると思うんです。』

正直に言って、原作を知らない私は、このタイトルを見た時に、『なんだ、女子高生とおっさんの恋愛モノか。女子高生がおっさんを好きになるパターンの、ベタな展開なのかな。』とくらいに思っていました。

でも、その予想は見事に裏切られました。

確かに、前半は、女子高生とおっさんの恋模様でしたが、

おっさんが『ちゃんとした誠実なおっさん』だったことで、この映画が、恋愛ベタベタモノではなく、夢破れた女子高生を、おっさん（＝大人）が優しく見守り、背中を押す人間同士のハートフルストーリーのように感じられました。

さらに、もう一度、今度は近藤の目線で物語を見直してみると、より深く物語を味わえる作品だと思います。

女子高生からの告白を、受け入れずも、『陸上を失った女子高生がようやく見つけた今の楽しみを奪わない』ために試行錯誤をする姿は彼の温かさを感じます。

また、自身もあきらの姿を見ていて、かつて自分の目指した小説家の夢を再燃させるというお互いに刺激を受けながら進むストーリーに明日から自分も頑張ろうという気持ちを呼び覚ましてくれます。

大泉洋、小松菜奈というダブル主演に注目が集まっていますが、脇を固める女優陣もかなり豪華。

濱田マリさんは同じファミレスのおばちゃん、久保役でで、店長にぶつくさ言う姿が似合い過ぎです。

元三井のリハウスガール山本舞香さんも、関西弁の物怖じしない感じがカッコイイ。

『意識高すぎ高杉くん』のauのCM松本穂香さんは、落ち着いた役の印象が強いですが、この作品では、おっちょこちょいでちょっぴりトラブルメイカーな西田ユイ役。

でも、最後には成長しますけどね笑

大泉洋さん曰く、なかなか1発オッケーを出さない永井監督が、唯一と言っていいくらいにそれが出たのが、タクシーに乗るあきらを近藤が見送るシーンだそうです。

その理由は、高熱のなか、暴風に見舞われ、話ながら風に飛んでいくという設定なのですが、なんと、大泉洋さんが貼った冷えピタが送風機の風に煽られ、取れそうで取れない、取れそうで取れないを繰り返す名演技を拾うしているのです。

もちろん、取れたらNGになってしまうため、これには監督も『冷えピタの演技は二度と取れないから』と言ってオッケーだったそうです。

是非、そんなキャストにも名前の出てこない名脇役『冷えピタ』にもご注目ください。