【映画】女と男の観覧車のあらすじやネタバレ、そして実際に【映画】女と男の観覧車を見た感想をご紹介していきます。
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【映画】女と男の観覧車の概要と作品情報
Photo by Jessica Miglio (C)2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
【公開日】
2018年6月23日
【監督】
ウディ・アレン
【主題歌】
ユー・ビロング・トゥ・ミー
【出演者】
ケイト・ウィンスレット、ジャスティン・ティンバーレイク
【視聴可能な動画配信サービス】
U-NEXT、dTV、TSUTAYA ディスカス
【映画】女と男の観覧車のあらすじ
主人公のギニーは夫と2人暮らしですが、キッチンドランカーになるくらいには、生活にストレスを抱えています。
夫は中年太りで気性の荒いタイプですが、対してギニーはかつて舞台女優を夢見た元役者です。
実はいつまでも女優への夢を捨てられずにいたギニーは、海で出会った本家志望の青年と恋に落ち不倫にハマっていきますが、ある日家に転がり込んだ義理の娘の登場で恋愛も生活も混乱し始め、嫉妬と憎しみの矛先は若い義理の娘へと向かい、ある悲劇を招きます。
【映画】女と男の観覧車のネタバレと結末
コニーアイランドの観覧車がよく見える、西日のまぶしい部屋で暮らすギニーは、夫との関係も冷めており、遊園地でのウェイトレスの仕事にもうんざりしていました。
平凡どころか些末な仕事に忙殺される日々と、愛を傾けられな気性の荒い夫との生活、なんの楽しみもない日々を過ごします。
そんなある日、海でライフガードのアルバイトをする若い男性ミッキーと知り合います。
ミッキーは海辺を憂鬱そうに歩くギニーに魅力を感じます。
ギニーも、若く美しい青年に魅力を感じ、さらには脚本家志望という点も気に入ります。
かつては女優を目指し舞台に立っていたギニーは、いまでも女優になる夢を捨てきれずにいました。
脚本家志望とだけあり、ミッキーは文学や劇に詳しくギニーも若いころの気持ちを取り戻しどんどんハマっていきます。
対して粗野な夫への愛情はどんどん冷めていき、遊園地で働く生活日に日に色あせていきます。
そんなある日、突如義理の娘キャロライナが訪ねてきました。
ギャングと駆け落ちした彼女は、彼と別れるにあたり追われる身となってしまったのです。
当初ギニーの夫である父親とも縁を切っていたのですが、かくまってもらうためにカバン一つで訪ねてきました。
さすがに命を狙われているとあっては放っておけず、渋々家に置くこととなりますが、ギニーとともに遊園地で働き始めたキャロライナは、若く奔放で勤務態度は微妙とあって、ギニーをいらだたせます。
さらにミッキーもキャロライナに惹かれはじめ、ギニーは焦るばかり。
そこへキャロライナを追ってギャングが迫ってきたとき、ギニーはふとギャングにキャロライナの居場所を告げてしまうことを考えます。
そして嫉妬の末の悲劇が待っていました。
【映画】女と男の観覧車を実際に見た感想と評価
Photo by Jessica Miglio (C)2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
ウディ・アレンといえは、アニーホールにはじまり、男女の滑稽な関係を描くのが得意です。
コメディやちょっとビターな恋愛など幅広く手掛けますが、今回はまるで舞台のような悲劇のメロドラマです。
ドロドロした愛憎劇。観るものが胃もたれするくらいのこってりした内容です。
一見よくある男女のもつれですが、1番素晴らしいのはなんといってもケイト・ウィンスレットの演技です。
これぞ、大物女優という貫禄と迫力ある演技がこの映画を支えているといえます。
平凡な主婦が不倫にのめりこむというのはよくある話ですが、そうした女性が単に若い男性に恋をするだけではなく、かつてなしえなかった自分の人生の理想を投影し、それを取り戻すかのようにハマっていく様がよく分かります。
不倫や浮気をしたことがない女性でも、生活の満たされなさを感じていた時に、たまたま夢も希望も、未来も十分に持っている若い男性に出会ったら、こうしてのめりこんでいくものなのだと怖いくらい納得がいくと思います。
さらにラストのシーンはもう圧巻の演技です。
映画の中でさらにギニーが想像の世界、自分の世界に入り込んでいるシーンなのですが、もう一言発しただけでそれが読み取れるほど、自分の世界に入って現実との境目が消えている怖さがリアルに表現されています。
それともう一つこの映画の魅力はコニーアイランドの景色です。
人々が一時の非日常を味わうために遊びに来る遊園地、そこに暮らすギニーはまるで一時の夢にいつまでも取り残されている存在のように見えます。
邦題では「観覧車」とありますが、実は原題の「Wonder Wheel」というのは、普通の観覧車と違い乗車の小部屋が行ったり来たり、観覧車のレールを動く乗り物のことです。
実際にコニーアイランドにあるそうなので、一度行ってみたくなります。
まとめ
とにかくドロドロしたメロドラマが好きという方にはお勧めです。
楽しくハッピーな恋愛というよりは、愛憎劇というほうがしっくりきます。愛の暗い怖い一面にフォーカスした作品です。
それと、ケイト・ウィンスレットが好きな人はきっと、大満足できると思います。
あれだけ艶やかな彼女が疲れた主婦になりきっていて、さらに演技が素晴らしく、本当に引き込まれました。